いぐあなとうふ店:きまぐれ文筆&情報ブログ byいぐあな豆腐

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【二次創作SS】QB「君たちを箱庭風シミュレーションゲームにしてみたよ!」

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【昔書いたSSシリーズ(2013)】

※魔法少女まどか☆マギカの二次創作SSです。QBが開発したシムシティみたいなゲームをどことなくこち亀調な雰囲気で遊ぶ魔法少女五人組のお話。未完です。(本文-約15,000文字)

 

 以下、原文まま。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

まどか「ふぇ?私たちのゲーム・・・?」カシゲ...

QB「そう!その名も"シムマギカ"!」

まどほむさやあんマミ「しむまぎか?」

QB「簡単に説明するとすれば、このゲームの中の世界には君たちのクローンが生活しているわけだ」カチッ、

まどか「・・・あっ!?これ、私の家!」

QB「まどかの家の画像を元に3Dグラフィック化しているからね。一目見ただけでわかっただろう?」

さやか「うおぉ・・・すげぇ・・・ほんとにまどかの家そのまんまだ・・・」

杏子「ふぅん・・・いい家住んでんじゃん」

 

ほむら「?家の中から何かが出てきたわね」

マドカ「…」テクテク...

まどか「こ、これがクローン・・・?これがゲームの中の私なの・・・?」

QB「そうだよ。外見だけでなく、まどかの性格や行動の傾向もインプットされていて、まるで本人がゲームの中で生活しているかのように行動するんだ」

ほむら「そっくりね・・・」マジマジ...

マドカ「…!><」コケッ!

さやか「あっ!?コケた!」

マドカ「…///っ」キョロキョロ

マミ「ふふ、誰かに見られたか確認しているのかしら?」クスッ...

杏子「ああ、確かにこの前、"こっち"で本人がまったく同じことをしてたよなぁ」ニヤニヤ

まどか「もう、キュゥべえ!!なんでそんなところまで再現するのよぉ!///」カァァ...

QB「どうせ作るなら、完璧を目指そうと思ってね」キラキラ☆

 

 

マミ「あっ・・・!じゃあひょっとして、このゲームの中の街のモデルって・・・!」パァァ...

杏子「見滝原か・・・?」マジマジ...

QB「その通り!すぐに気がつくと思っていたよ」

さやか「えっ!ということは、あたしの家とかも作ってあるの?」ワクワク...

QB「もちろんさ。じゃあ、次はさやかの家に行ってみるかい?」カチカチッ、

まどか「あっ!さやかちゃんちのマンションだ!」

さやか「うーわぁ・・・!これは紛れもなく、あたしんちだわぁ・・・」マジマジ...

杏子「おいさやか、押すんじゃねぇ!狭いぞ!」マジマジ...

さやか「いいじゃんか!今、あたしの家なんだから優先的に見せてよね!」グイグイ!

杏子「てめぇの家なんざ、現実でいいだけ見てるだろうが!すっこんでろボンクラ!」グイグイ!

マミ「もう、二人とも!喧嘩しないで順番に見ればいいでしょう?」マジマジ...

ほむら「そういうあなたも、私とまどかのスペースを考えずに出しゃばりすぎなのだけれど」マジマジ...

まどか「あ、あの・・・私、スペースとか以前に入り込む隙間がないんだけど・・・!」オロオロ...

QB「やれやれ・・・まぁ、こうなるかもしれないと思って、君たちの分のパソコンも用意しておいたからそっちを使いなよ」チラッ...

まどほむさやあんマミ「えっ」チラッ...

【ノートPC×5】

まどほむさやあんマミ「・・・!」パァァ...!

 

 


~~~~~

杏子「おい!!!」クワッ!

杏子「あたしのだけ電源が入らないぞ!!どういうことだ!!!」バンバンバン!!
QB「ああああああああああああ!?やめるんだ杏子!!パソコンが壊れてしまう!!!最新型のインキュベイリアンウェアだよ!?」ガビーン!

マミ「佐倉さん、落ち着いて!コードが抜けているだけよ・・・」プラン...

杏子「あっ・・・」

さやか「はぁーあ・・・なーにやってるんですかねぇ・・・」 ←皮肉な笑み

杏子「て、てめぇは・・・!そうやっていちいち余計な茶々入れやがってぇ・・・っ!///(震え声)」ワナワナ

ほむら「・・・」マジマジ...

まどか「ほむらちゃんは今、どの辺り見てるの?」カチカチッ...

ほむら「まどかの家よ。ゲームの中のあなたは、さっき着替えてからどこかへ出かけていったわ」

まどか「えっ・・・ま、まさか着替えてるところまで・・・?」サーッ...

QB「もちろんさ。作る以上は、完璧を目指そうと思ったからね。クローンのモデルもまどかの画像を基にして3Dグラフィッ――」

まどか「もう!キュゥべえのエッチ!!そんなの誰か男の人に見られたらどうするの!?///」プンスカ!

ほむら「確かに、かなり正確なボディのラインとパーツで構成されていたから外部への流出は懸念すべきかもしれない」カチカチッ

QB「ところで君はなぜ鼻にティッシュをつめこんでいるんだい?」

ほむら「習慣よ?ちゃんとゲームの中の私にもインプットしてくれた?」カチッ、

 


QB「さて・・・君たち全員に、ちゃんとゲームへ興味を持ってもらえたようだし、本題に入るとしようか」カチカチッ、

杏子「あん?本題って何のことさ?」

QB「今、君たちにそれぞれ鑑賞してもらっているゲーム内の見滝原市は、僕のPCに保存してあるマップをオンラインで使ってる状態なんだ」

QB「だから、僕のパソコンで少し操作をするとね・・・」カチカチッ、

 ウゥゥゥゥゥゥ!カンカンカン!

まどか「ふわぁあ!?さ、さやかちゃんの家が火事になっちゃった!」

さやか「ぎゃああああ!?な、なんてことしてくれてんのよちょっとぉ!!」クワッ!

サヤカ「」パサッ...

マミ「あっ・・・買い物から帰ってきたゲームの中の美樹さんが・・・」

ほむら「唖然とした表情で手に提げたビニール袋を取り落としたわね」

杏子「イヤにリアルだな・・・」

 


QB「物理演算には僕たちが開発した独自のエンジンを使っているからね。ビニール袋の中に入ってる卵が落下によって破壊される描写もきちんと観察してくれたかい?」

杏子「えっ、細かっ!?そんなところ、一瞬で観察できるもんかよ・・・」ジトー...

さやか「なんでだろう・・・火事はゲームの中のできごとなのに・・・今あたし、すごく悲しい・・・」シュン...

まどか「さ、さやかちゃん・・・」オロ...

キュゥベ「………?」

マミ「あっ!?キュゥべえ?」

QB「そう、これは僕自身がモデルだよ」

杏子「さやかに何か話しかけてる・・・?」

サヤカ「…?………!?」

キュゥベ「…!………♪」ニコッ

ほむら「今、"僕と契約して魔法少女になってよ"って言ったわね」ジトー...

杏子「言ったな」ジトー...

さやか「このタイミングで来るなんて・・・やり方が汚な過ぎる・・・」ジトー...

マミ「でも・・・・これってキュゥべえそのものだわ・・・」

まどか「リアル、ですよね・・・」

QB「・・・まさか、そんな風に言われるとは思ってもみなかったなぁ」サビシゲ...

 


さやか「あっ・・・?てか、ゲームの中にも魔法少女の概念あるんだ?」

QB「当然だよ。なぜなら、このプログラムは今君たちが僕と共に存在しているこの世界を完璧にシュミレートするために作ったものだからね」カチッ、

 カッチーミスドァーレートーラァー♪~

ほむら「えっ・・・」

 ③ ♪~

 ② ♪~

 ① ♪~

ワルプル「ウッフフフフwwwwwwww」

まどほむさやあんマミ「・・・」マガオ...

QB「ワルプルギスの夜。災害コマンドの中でも最悪な奴だ。これを押したら最後・・・マップ上のほぼすべての建物が破壊され、人口と今までの功績がリセットされる」

ワルプル「アーッwwwハハハハハハァwwwww」バキバキバキバキガラガラガシャーン!!

まどほむさやあんマミ「・・・」ドヨーン...

QB「一応、あまりカメラを拡大しないことをオススメするよ。誰かが血を流して死んでいたり、君たち人間にとってショッキングな映像が含まれている可能性が高いからね」

 


杏子「おい・・・なんでこんなゲーム作ったんだよ・・・」シュン...

QB「この世界を完璧にシュミレートしたうえで、色々なデータをとって分析するためさ。僕たちにもまだ、君たち人間についてはよくわからないことがたくさんあるし」

まどか「せめて、もっとかわいくて明るいゲームにできなかったの・・・?」ショボーン...

QB「そんなふうにデフォルメしてしまったら、最大の目的である完璧なシュミレートができないじゃないか。わけがわからないよ」

QB「まぁ、もっとも・・・君たちに協力してもらうには、プログラムにゲームとしての魅力が必要だった。だからただの計算プログラムじゃなくて、箱庭風シミュレーションゲームしてみたのさ」

マミ「協力?私たちに・・・?」

QB「そう!君たちには、データ収集のために、このゲームをプレイしてほしんだ!」

さやか「さっきまでの見滝原が舞台だったらやってみたかったけど、こんな悲惨な光景の故郷が舞台のゲームなんてプレイしたかないわよっ!!」バンッ!

QB「君たちの手で、この荒廃した見滝原を建て直すのさ!」

杏子「はぁ?こんな更地を元通りにかよ?」

QB「元通りじゃなくたって構わない。君たちが思い描く、理想の見滝原市を創造すればいい」

ほむら「理想の・・・?見滝原・・・」

QB「どうだい?君たちが創った見滝原で、ほぼ完璧な自分の分身に好き勝手させてみたくはないかい?」カシゲ...

まどほむさやあんマミ(ちょっと・・・気になるかも・・・)ゴクリ...

 

~結局 みんなでプレイしてみることになり ~

QB「基本的にさっきと同じ、同一のマップをオンラインで共有するマルチプレイの形式になる」

杏子「はぁ・・・さっきから何言ってんのかさっぱりだっつーの・・・つまりどういうことー?」ボリボリ...

QB「ゲームの中では、誰かがとった行動が全員のプレイに影響するということさ」

QB「例えば、杏子が建物を建てたとして、その建物の位置情報とグラフィックは全員のゲームにリアルタイムで反映される」

ほむら「つまり・・・同じ場所に建物を建てたい場合は、早い者勝ちということ?」

QB「そういうことだ。まぁ、仮にほむらが杏子の建てた建物を邪魔と感じるなら、君はその建物をブルドーザーコマンドで破壊することもできる」

マミ「なんだか、喧嘩になりそうなシステムね・・・」

まどか「特にさやかちゃんと杏子ちゃんあたりが・・・」ニガワライ...

QB「なるべく全員で力を合わせて協力した方が街は早く復旧するし、面倒なことにもならないと思うよ」

さやか「えっ、面倒なことって?」

QB「それは実際になってみてからじゃないと説明しにくいところではあるね。とにかく、とりあえずはみんなの思うように遊んでみてよ」

まどか「あぅ・・・思うようにって言われても、こんな荒地で最初に何をすればいいのかわからないよ・・・」

さやか「しかも、ゲームの操作方法とかもよくわかんないし・・・ちょっと最初だけなんとかしてよ」

QB「操作方法はわからないところ聞いてくれれば、その都度に教えるとして・・・」

QB「じゃあ、まずは君たち自身の家を建設してみなよ。自宅を設置すれば、そこから君たちのクローンが再び現れる」

 


QB「試しにほむら、点滅している家のアイコンをクリックして、好きなところに自宅を建設してごらん」

ほむら「こう・・・?」カチッ、カチッ

 トンカントンカン...ピンポーン♪ ガチャッ...

ホムラ「…」テクテク...

まどか「あっ!ほむらちゃんの建てた家から、ほむらちゃんのクローンが出てきた!」

ホムラ「…!?」キョロ...キョロ...

ホムラ「…」ガクッ...

さやか「なんか落胆してるっぽいけど・・・」ジトー...

杏子「そりゃあ、玄関から出て家の外がこんな有様だったらそうなるだろ」

マミ「なんだか、ゲームの中の話でも暁美さんが可哀相だわ・・・私も隣に家を建ててみましょう」カチッ、カチッ

 トンカントンカン...ピンポーン♪ ガチャッ...

マミ「…」テクテク...

マミ「…!?」キョロキョロ...

マミ「"私"も外の惨状に戸惑ってるみたいね・・・」

 

 

ホムラ「…」ドヨーン...

マミ「…!」タッタッタ...

ほむら「あなたのクローン、落ち込んでる私を見つけたみたいよ。駆け寄ってきたわ」

ホムラ「!?」ビクッ!!ダッ!

 トンカントンカン!!ガラガラガシャーン...

ほむら「!?勝手に自分の家を壊した・・・?」

 ホムラ「…><っ」タッタッタ...

まどか「な、なんか大きな荷物背負ってるね?」

さやか「てゆーかこれ・・・マミさんから逃げてない・・・?」

杏子「逃げてるみたいだな・・・」

ほむら「逃げてるわね」

マミ「ええっ!?どうしてそんな!」ガーン!

QB「これは主に、シムが現在の自宅周辺の環境に身の危険を感じた場合にとる行動だよ」

マミ「えっ・・・じ、じゃあこの暁美さんは隣に私の家があることを危なく感じて逃げるように引っ越したってこと・・・?」

QB「そういうことになるね」

マミ「そんな・・・どうして・・・」シュン...

ほむら「・・・なるほど」ボソッ...

 

 

 

 トンカントンカン...

まどか「あっ、ほむらちゃんのクローンが別の場所で家を建ててる・・・」

杏子「マミの家から相当遠くまで逃げてきたな・・・」

ほむら「今度は家の周りに塀まで立ててるみたいね。私が操作したわけじゃないのに・・・」

マミ「…」ショボーン...

マミ「・・・」ショボーン...

さやか「あぁ・・・ほ、ほらぁ!マミさんちの隣にはあたしが住みますから、"こっち"のマミさんまで落ち込まないでって!」カチカチッ、

まどか「わ、私も二人と一緒に住みます!ほらほら!」オロオロ...カチッカチッ

杏子「さーて・・・じゃああたしはどの辺に建てようかなぁ・・・」

杏子「おお!ここなんて見晴らしが良さそうじゃん♪」カチカチッ

 トンカントンカン...ピンポーン♪ ギギギギギ...

杏子「な、なんだ・・・?建った家から妙に軋む音がするぞ・・・?」

ほむら「そんな山の急斜面に建てたんだから当然でしょう?」

 パラパラパラ...ズザーッ!!!ガラガラガッシャーン!!!!!

杏子「うわっ!?あ、あたしの家が!!」ガーン!

 


ほむら「地すべりね。まだ中から出てきていないシム杏子はどうなったのかしら・・・」

キョウコ「…><っ」ズリズリ...

杏子「おお・・・生きてる・・・潰れた家の下から這い出て来た!流石はあたしのクローンってところだな♪」ウナズキ...

ほむら「そんなことに感心していないで、きちんとした場所に家を建ててあげたら?」

杏子「うん、今度はおとなしく平地に建てるさ」カチッ、カチッ

 ガサガサゴソゴソトンカン....バサッ♪

杏子「なっ・・・!?なんだよこれ!?ただのゴミの寄せ集めじゃねーか!」

QB「杏子は、最初に無条件で立てられる標準の自宅を自らの過失でダメにしてしまったからね。所持金が貯まるまではダンボールハウスしか建てられないよ」

杏子「なんだと・・・!?」ガーン...!

ほむら「そんな設定になっているのね・・・お気の毒様」

杏子「クソっ!荒地にダンボールハウスなんて惨めすぎんだろ・・・!」ハギシリ...

 


キョウコ「…!」オロオロ...グイグイ!

杏子「ん・・・?今あたしのクローンは何してるんだ・・・?」

キョウコ「!」グイッ!

アンパパ「><っ」スポッ!!!

杏子「ブーッ!?親父!?」ブハッ!

ほむら「瓦礫の下敷きになった家族を助けていたみたいね」

まどか「えっ!?家族のクローンもいるの?」ヒョコッ

QB「決まってるじゃないか。僕が知っている人物はすべてクローンシム化してあるよ」

ほむら「・・・つまり、私の家族は存在しないのね?」カチッ、カチッ...

QB「そうだね。君の家族についてはまったくわからなかったし」

ほむら「そう・・・」カチッ

マミ(無表情でパソコンに向かう暁美さんだけど、どことなく寂しそうね・・・)

マミ「あら・・・?それなら、私の家族のこともキュゥべえは知らないんじゃないかしら・・・?」

QB「人間としての中身のない、つまりAIの組み込まれていない死体なら、マミの家族の最期の形状を記憶しているから再現できたけどね」

杏子「おい!!もう少し言い方に気をつけろ!!!」クワッ!

マミ「・・・もし再現していたら、私はあなたを許さなかったわ」キッ...

 

 

マドカ「…」グッタリ...

まどか「あ・・・あれっ?私のクローンがなんかグッタリしてる・・・?」

QB「それはそうさ。まだ水道も引いてなければ、食料の生産も行われていない。本来なら、このまま放っておくと干からびて餓死してしまう」

まどか「ええーっ!?そんなぁ・・・ど、どうすればいいの・・・?」オロオロ...

QB「序盤のうちは、無闇に上水道を引くと街が財政難に陥る可能性があるからね。まずはそのままシムを観察していてごらん」

まどか「でもこのままじゃ死んじゃうんでしょ?放っておくのはあんまりだよ・・・」

トモヒサ「………?」

マドカ「…><っ」

ジュンコ「…!…♪」シャキーン!

タツヤ「…!!!」

まどか「ふぇ・・・うちのみんなが家の庭に集まってきた・・・?ママはスコップ持ってる・・・?」

ジュンコ「…!!!!」ザクザクザクザク!!!

まどか「うあっ!?ママが凄い勢いで穴を掘り始めた・・・」ポカン...

 ブシャアアアアアア...!

まどか「ふわぁぁ!?水が!うちの庭から水が噴出してきた!ねぇ、何なのこれ、キュゥべえ・・・?」オロオロ...

QB「井戸だよ。シムは周囲の環境が整うまでは自給自足の生活を送るんだ。ただしこれは君たち5人のクローンと家族だけに与えられた特権なんだけどね」

まどか「でも、うちのママはこんな超人みたいな穴掘りなんてしないよ?」 ←ちょっと怒ってる

 

 


トモヒサ「…♪」テキパキ...

ジュンコ「…♪」ザクザク...

マドカ「…♪」ザクザク...

タツヤ「~♪」ザクザク...

まどか「今度はパパを中心に畑で野菜を作ってるみたい・・・」

さやか「うはぁ~wwやっぱりまどかの家族は、チームワーク抜群だねぇ・・・」

サヤパパ「………!!!」ガミガミ!

サヤママ「………!!!」ガミガミ!

サヤカ「…><っ」オロオロ...

まどか「あぁ・・・さやかちゃんちは夫婦ゲンカになっちゃったんだ・・・」ニガワライ...

さやか「ほんと、嫌なとこまでリアルに作ってあるわぁ・・・」ニガワライ...

マミ「…」ザクザク...

マミ「私はシャベル片手に一人で黙々と井戸を掘っているみたいね・・・」サビシゲ...

まどか「マ、マミさん・・・」オロ...

 

ほむら「一人で作業をしているのは私も同じよ。巴マミ」

ホムラ「…」トンカントンカン...

さやか「って、うわぁ!?あんたのクローン・・・な、なんかすごいことしてない・・・?」

ほむら「瓦礫の中から材料を集めて、小さな浄水場と貯水タンクを作っているみたい。水は川から水路を引っ張ってきたの。全部一人で勝手に・・・」

ホムラ「…」キュィィィィィン...ジジジジジジ...

マミ「き・・・器用ね・・・」

QB「これは流石に僕も予想できなかったよ。まさか浄水場まで自分で作ってしまうとは・・・でも、電気はどうするつもりなのかな?」

ホムラ「…」トンカントンカン...

QB「・・・自家用風力発電」

QB「ということは・・・君は現実でもこんなことができてしまうっていうのかい?」チラ...

ほむら「あなた・・・私のクローンにどんな設定を吹き込んだの・・・?できるわけないでしょう・・・」

 


杏子「・・・」カチッ...カチッ...

さやか「ん・・・?きょーこ?あんた、さっきからずいぶん静かじゃん?」

杏子「ああ・・・」カチッ...

アンパパ「…♪」

キョウコ「~♪」ムシャムシャ...

モモ「~♪」モグモグ...

アンママ「・・・♪」

杏子「なんつーかさぁ・・・きったねぇダンボールハウスで、そこそこ幸せそうに暮らしてる自分と家族を見てたら・・・なんともいえない気分になっちまってね・・・」ボーッ...

まどか「杏子ちゃん・・・」

 


杏子「ん、てかキュゥべえ!あたしたちに理想の見滝原を作れとか言っといて、さっきからずっと自分の分身を眺めてるだけじゃねぇか!」

キュゥべえ「君たちが一向に街を発展させようとしないからさ。僕としては好きなように都市開発を進めてくれてかまわないんだけど・・・」

さやか「だーかーら!やり方が全然わかんないんだってばぁ!」

まどか「画面の左側のボタンを押したら色んな建物のリストがあるけど、何から建てて良いのかサッパリだよ・・・」

QB「簡単なことさ。普段自分たちが本当の見滝原で生活しているとき、どんな施設が必要であるのかを考えてみて、思いついたところから同じものを建ててみれば良い」

マミ「なるほど・・・じゃあ、まずは食べ物や日用品を買いに行くお店がいるわよね」

QB「そうだろうね。でも、店を開くには売る品物が要る」

杏子「じゃあ何さ?まさか、食いもんを作る畑や牧場から作れっていうのか?」

QB「そうすることもできるけど、産業の基盤が安定しないうちは隣町からの輸送に頼るほうが懸命だ」

まどか「うーん・・・でも、隣町からはどうやって品物を分けてもらえばいいの・・・?」

QB「まどか?君は普段、隣町やどこかに出かける時には何を使って移動をする?」

まどか「ふぇ・・・普段は電車とか・・・バスとか・・・あと、うちの車・・・?」

さやか「あっ!?そうか・・・道だよ!道路とか線路を引かなきゃ、どこにも行けないんだよ!」

QB「その通り。まずは道路や線路を引いて、住民たちの交通手段を確保する必要がある」

まどか「わぁー!さやかちゃんすごい!」

さやか「ヒヒッwwまぁねぇ~♪」

 


さやか「さっ!それじゃあ早速、さやかちゃんが道路をガンガン引きまくっちゃいますからねー♪」

杏子「おい・・・さやかに任せて平気なんだろうな?」

さやか「へーき、平気ぃ♪」カチッ、

【歩道_歩道橋_砂利道_道路_二車線道路_三車線道路_四車線道路_一方通行…etc】

さやか「」プシュー...

まどか「さ、さやかちゃん・・・?」

ほむら「道路は道路でも細かく分類されているのね・・・最初は普通の道路で良いのかしら?」カチッ...

QB「そうだね。最初は砂利道でも良いくらいだけど。交通量が多くなってきたらその時に拡張すればいいし」

ほむら「じゃあ、まずは試しに私の家からまどかの家まで引いてみようかしら」カチッ...

さやか「あーっ!?ダメだってばぁ!あたしが引くんだから!」カチッ!

マミ「もう・・・みんなで好きなところに引けばいいでしょう?土地は沢山あるんだから・・・」

杏子「じゃー、二人が道路引っ張ってる間に、あたしは色んな店でも建ててみるかなー」カチッ、

まどか「私も何か建ててみたいな・・・えっとぉ・・・」カチッ...カチッ...

 


~ 数十分後 ~

 ブゥゥゥゥン...ワイワイガヤガヤ...

杏子「やっと少しは町らしくなってきたな。スーパーと食いもん屋もできたし♪」カチッ、

ほむら「まどかが住宅地を設定したから、人口も増えたのね」

まどか「なんかよくわかんないけど・・・適当にいじってたらたくさん家が建っちゃって・・・」ニガワライ...

QB「これだけの規模の集落ができれば、もう上水道を引いてもいいかもしれない。あと、病院とか学校も必要になってくるね」

まどか「あーっ!?そうだ学校だよ!どこかに中学校建てなきゃ!」

QB「いや、まだ財政が安定していないからやめておいたほうがいい。今必要なのは最小限の教育施設・・・せいぜい、小さい図書館か小学校がいいところだろうね」

まどか「えーっ・・・でも学校建てたらみんながそこに集まって、おもしろそうなのになぁ・・・」

マミ「まずは中学校を建てても財政が赤字にならないように町をもっと大きくしないとね・・・」

さやか「とりあえず、病院は一番ちっさいの建てておいたよ」カチッ...

 ジリリリリリリリリリリ!!!!!キャァァァァ!!!!!

まどほむさやあんマミ「えっ!?」ビクッ!

QB「強盗だ!杏子の建てたファーストフード店で犯罪が発生している!」

杏子「強盗までいんのかよ・・・ったく、どこのどいつだい?」

キョウコ「~♪」スタコラサッサ...

杏子「・・・」マガオ...

さやか「あんたじゃん・・・」ジトー...

 

 

アンママ「…!?…!?!?!?」

キョウコ「…///っ」キョド...

アンパパ「…」

モモ「~♪」

マミ「佐倉さんっ・・・盗んだお金で、家のみんなにお寿司を買って帰ったみたいねっ・・・」ジワッ...

ほむら「でも母親にお金の出所を問い詰められて挙動不審・・・といったところかしら」

杏子「おい!!!これじゃ、あたしの素行が元から良くないみたいじゃねぇか!」クワッ!

QB「違うの?じゃあ、僕がうっかりしていたよ」ニコッ

さやか「あんた・・・完璧なシュミレーションがどうのって言ってたけど、その割には結構いい加減だよね」ジトー...

QB「ともかく、強盗などの犯罪で治安が悪化するのはよくない。早急に警察署を建てるべきだね」

まどか「うぅん・・・でも、警察署を建てたらゲームの中で杏子ちゃんが捕まっちゃうかもしれないし・・・」

QB「卑劣な犯罪者に同情する必要なんてないんじゃないのかい?」

杏子「犯罪者に仕立て上げたのはどこのどいつだと思ってやがる・・・」ムカッ...

マミ「でも、キュゥべえの言ってることも間違ってはいないわ・・・犯罪が増えれば町の雰囲気も悪くなるでしょうし・・・」

QB「それに、負のエネルギーが街に魔女を引き寄せる可能性もあるからね」

さやか「あ・・・そういえばさっきワルプルギスの夜出てきたし・・・やっぱり魔女もいるんだ・・・」

QB「当然だよ。なにせこのゲームは人間世界の完璧なシュミレートを目的として――」

杏子「わぁーったっての」

 


 トンカントンカン...ピロロロロロ!!!ウゥーッ...

さやか「警察署、完成っ!と・・・」

杏子「あたしのクローン、豚箱にぶちこまれなきゃいいけどな」

まどか「ウェヘヘ…つ、次は何を建てればいいかな?」

杏子「とりあえず、こんだけ人が住んでんだから、そんだけ仕事も必要じゃないの?」

QB「さすが杏子、鋭いね」

杏子「だってこの道端でフラフラしてるおっさん、どうみてもプータローだろ?」

シム「…」トボトボ...

マミ「うん・・・そうみたい・・・背中から哀愁が漂っているわね・・・」

QB「人口に対しての働き口が少なすぎるんだよ。すでに失業率が50%を超えてる。このまま放っておくと、治安も右肩下がりだ」

まどか「あわわ・・・!わ、私が家ばっかり建てちゃったから・・・?」シュン...

ほむら「いいえ。順序としては、人口の確保が先で正しいんじゃないかしら」

QB「そうだね。じゃあ、そろそろ第一次産業を始めてみるといい」

さやか「あぁ・・・えっと・・・だ、第一次産業ってなんだっけ・・・?」

QB「農業や林業、漁業に鉱業が主な例だね。しかし・・・君はもう産業について学校で習ったんじゃないのかい?」

杏子「習ったかどうかと、本人の頭に入ってるかどうかは別問題だよ。なー、さやか♪」ニヤッ...

さやか「ち、ちょっとド忘れしただけだって!しし知ってるに決まってんじゃんかぁ!それくらい・・・!///」アタフタ!

 

 

まどか「この葉っぱのマークのボタンかな・・・?」カチッ、

【農林業_漁業_鉱業】

まどか「・・・」カチッ...

【作物農業_酪農業_林業】

まどか「・・・」カチッ...

【水田_畑_樹木_温室_栽培プラント】

まどか「えっと・・・?まずはお米かな・・・」カチッ...

【ほしのゆめ_きらら397_ななつぼし_ゆめぴりか_ひとめぼれ_あきたこまち_ササニシキ_コシヒカリ…etc】

まどか「うぅー!細かすぎてどれにしたらいいのかわかんないよぉ~!><」ジタバタ!

QB「だったら、おまかせ農地に設定すればいい。葉っぱのマークのしたに小さく"A"ってアイコンがあるだろう?」

まどか「えっ・・・?これ?」カチッ、

QB「あとは作物農業のアイコンをクリックして区画を制定すれば、自動でその土地の土壌や環境にあった作物が選択されて栽培される」

 トンカントンカントンカン...メェェ♪

杏子「おお、りんご畑だ」

マミ「そういえば、本当の見滝原もこのあたり一帯はりんご畑よね」

まどか「あっ!?そういえば確かに・・・」

QB「か――」
ほむら「完璧なシュミレートを目的としたプログラムなだけあって正確ね」

QB「・・・僕の台詞なんだけどなぁ」ウラメシ...

 

 

さやか「おお!"こっち"でスイカ畑があるところにおまかせ農地してみたら、ほんとにスイカ畑になった~!」ハシャギ

まどか「田んぼがあるところも、やっぱり田んぼになったよ!」ハシャギ

ほむら「変ね・・・私がさっきおまかせ農地に設定した土地のかぼちゃが全部枯れてるわ・・・」

まどか「ふぇ・・・でもそこは本当の見滝原でもかぼちゃ畑だった・・・ような・・・」

マミ「そういえば・・・先月本当の見滝原でかぼちゃ農家さんが経営不振で自殺したって噂を聞いたけど・・・」

まどさや「えっ・・・」

ほむら「・・・」

杏子「おい・・・キュゥべえ、あんたまさか・・・!」

まどほむさやマミ「・・・」チラッ...

QB「・・・?」カシゲ

QB「・・・だって、このプログラムは現実の完璧なシュ――」
杏子「おいッ!!」クワッ!

まどか「・・・私、なんだか悲しくなってきちゃった」シュン...

さやか「いい加減なところもあるくせに、なーんか嫌なところばっかリアルよね・・・」

 

 

QB「君たちが現実で経営難の土地におまかせ農地を設定したりするからさ。実際、あの土地の土壌はカボチャ栽培に向いていない」

ほむら「なら、どうしておまかせ農地がかぼちゃ畑に設定するの?」

QB「現実を完璧にシュミレートするためだ。おまかせ農地のエンジンは、実際の農地と位置情報が一致した場合、現実で栽培しているものと同じ作物を選択するようにできている」

まどか「じゃあ、現実のカボチャ畑からちょっとだけズレたところをおまかせ農地にしたら・・・?」カチッ...

 トンカントンカン...モォー♪

マミ「あっ、何か違う野菜の畑になったわ」

杏子「これは・・・キャベツか?」

さやか「ってことは・・・ここのかぼちゃ農家さんは、キャベツ農家だったら幸せに暮らしてたかもしれないってことなのかな・・・現実で・・・」

まどか「・・・こんなことするんじゃなかった・・・余計に悲しいよ・・・」シュン...

 


 ワンワンワォーン...

さやか「あっ、夜になった!」

まどか「真っ暗だね・・・夜は電気点けたりしないのかな?」

QB「"点けない"んじゃなくて"点けられない"んだよ。まだ発電所がどこにもないじゃないか」

まどさや「発電所・・・?」

マミ「ああ、そうよね・・・発電所を建てないと電気があるわけないもの・・・シュミレーションだし・・・」

ホムラ「…♪」ヌクヌク...

ほむら「私のクローンの家は自家発電で電気も点いてるし、本人はこたつに入ってるわね」

杏子「周りに住んでる奴らから、うらまれてそうだな・・・あんたのクローン・・・」

さやか「なら、あたしたちも発電所建てようよ!えっと・・・発電所はこの電球のアイコンかな?」カチッ、

【自然エネルギー_化石燃料_核エネルギー_ダム】

さやか「うわ・・・どれにすればいいのかよくわかんない・・・」

まどか「風力発電なんてどうかな?ほんとの見滝原にもあるし、自然に優しいんじゃない?」

さやか「じゃあ、自然エネルギー?どれどれ・・・」カチッ

QB「街の規模がこれくらいなら風力発電でも間に合うけど、現実の見滝原ほど開発が進めばとても間に合わないよ。実際、この街にはいくつか火力発電所があるし」

さやか「ま、とりあえずは風力発電でいいってことね」カチッ、

QB「送電線を張り巡らすのも忘れてはいけないよ」

 

 


 トンカントンカン...ジジジ...バチバチバチッ☆

 ピカッ...ピカッ、ピカッ...キラキラ...

まどさやマミ「おぉー・・・!綺麗・・・」パァァ...

ほむら「展望台から夜景を見ているみたいね・・・」

杏子「はぁ・・・」

ほむら「杏子・・・?」

キョウコ「…」ショボーン...

モモ「…」ショボーン...

杏子「発電所があろうとなかろうと、いまのあたしんちにはあんま関係なかったよ」ムスッ...

まどか「き、杏子ちゃん・・・」オロ...

まどか「ねぇ、キュゥべえ!まだ杏子ちゃんたちを普通の家に住せてあげられないの?可哀相だよ!」

QB「残念だけど・・・まだどうしようもない」

杏子「はぁ~あ・・・好き勝手って言ってた割には、好き勝手できねぇよなぁ・・・」

QB「・・・好き勝手してみるかい?」

杏子「あん・・・?」

 


QB「僕のパソコンから、君のパソコンへ管理者レベルとほぼ同等の権限を移すことができる」

QB「仮にそうしたとすれば、君はなんら制限を受けることなく、好きなように街を創ることができるようになる」

QB「あと、自分や他のシムに対して命令をすることもできる。それによって、まさに自分の分身に好き勝手させることができるんだ」

杏子「ホントか・・・?」

さやか「えー!?そんな機能があるんなら、最初からそれでやらせてくれればいいじゃんか!そっちの方が楽しそうだし・・・」ムゥ...

まどか「うんっ・・・私、どちらかといえば今キュゥべえが話したみたいなゲームができると思ってたもん・・・」ムゥ...

QB「先に無制限プレイでいいだけ楽しんでもらったら、後できちんとしたシミュレーションプレイをやってもらえるかどうかわからないじゃないか」

QB「最初にも話したつもりだけど、今回の僕の目的はプログラムのテストランと、君たち人間がこのプログラムを実行するときにどんな感情に支配されているのかを分析することなんだから」

ほむら「・・・なら、いずれにせよ私たちの協力が不可欠なのね?」

 


QB「まぁ・・・今現在、この見滝原で僕と意思疎通できるのは君たちだけだからね」

ほむら「じゃあ・・・もし私たちが"思ったよりつまらないから今すぐゲームで遊ぶのをやめる"と言ったら・・・?」

QB「・・・」

杏子「ふんっ・・・確かに少し飽きてきたかもなぁ~?」チラッ...

さやか「ヒヒィッwwやっぱ杏子も~?あたしもなんかつまんなくなってきたかも~wwまどかは~?」

まどか「ティヒヒッww私もちょっと飽きてきちゃったなぁ~?」

QB「君たちは・・・まさか、僕のことを脅すつもりなのかい・・・?」

マミ「で・・・どうするの・・・?好き勝手させてくれるの・・・?キュゥべえ・・・」ニヤリ...

QB「・・・」

 


~ 数時間後 ~

サヤカ「…><っ」ツーン...

さやか「おいちょっと転校生ッ!!あたしの家の周りに意味もなくゴミ捨て場作るのやめてよね!わざわざブルドーザーで建物壊して!」

ほむら「クローンが勝手に業者に依頼しているみたいよ?」カタカタ...

ホムラ「…」プルルルルル...

さやか「絶対あんたの指示でしょ!おまけに自分の街が上流なのをいいことに汚水は垂れ流すし・・・!もう、怒っちゃったからね!」カタカタカタカタ...!

 テイクオフ...ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥン...!

ほむら「ハッ!?」

QB「・・・」

さやか「行けーっ!!最強さやかちゃん空挺師団ッ!!」

 バラバラバラバラ...ポムッ!ポムッ!ポムッ... ←パラトルーパーが降下する音  
 
ほむら「いいわ・・・美樹さやか・・・すべてはあなたが現実世界で私のケーキのイチゴを食べたところから始まった・・・戦争よ!」カタカタカタ...カタッ! 

 【暁美ほむらは美樹さやかに宣戦布告しました】

QB(もはや、この二人は、まるで現代戦争を題材としたRTSのような遊び方しかしていないッ・・・!)

 

 

 バンバンッ!!ドドドドドド!!!ドカーン!ドカーン!

まどか「あわわ・・・!?ふ、二人とももっと仲良くしなよぉ・・・これで戦争するの3回目じゃない・・・」

マミ「困ったわね・・・また美樹さんと暁美さんが戦争を始めたせいで、原油と金属の値段が跳ね上がってしまったわ・・・」

杏子「あたしんとこは二人のおかげで、輸出用の武器が売れて売れて大もうけさ。毎度あり~♪」ニコニコ

まどか「ねぇー?杏子ちゃんの街、もう少し治安良くできないかなぁ?ママのクローンが仕事でそっちに出かけたとき、暴力団の抗争に巻き込まれそうになって危なかったの・・・」

杏子「それがさぁ・・・いくら警察増やしても一向にヤクザが減らなくてね・・・多分あたしの街、警察組織が根っから腐ってるんだと思うけど」

まどか「えーっ・・・そんな風になっちゃうんだ・・・」

杏子「だから今、いっそのこと軍隊を駆り出して警察もヤクザも全員皆殺しにしてリセットしちまおうかって考えてたとこさ」カチッ...

まどか「そ、それはやりすぎだよ!何も殺さなくても・・・」

 

(了)

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