【昔書いたSSシリーズ(2014)】
※魔法少女まどか☆マギカ×メタルギアソリッド×Falloutの二次創作SSです。書き出しの部分だけですが、メモによると、交錯してしまった並行世界をG.E.C.K.でリセットするオチにするつもりだったようです。未完。
あらすじ
核戦争で荒廃した世界のシェルターから逃げ出してきたまどかとさやか。砂漠に迷い込み、干からびそうになっていたところをバンダナの男と眼鏡の男に救われるが……(本文-約6,000文字)
以下、原文まま。
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ヒュゥゥゥゥゥ....バサァァ...
ジリジリジリ...
…
ザッザッザッ...
さやか「あぢぃ・・・もう・・・ヤバぃ・・・」ダラダラ...
まどか「これ・・・私たち・・・けっこう・・・ピンチ・・・だよね・・・?」グッタリ...
さやか「水・・・ほんとにもうないの・・・?」
まどか「さやかちゃん・・・今朝から同じこと聞くの4回目・・・」
さやか「・・・」 ←虚ろな目で口半開き
まどか「・・・」ショボーン....
ザッザッザッ...
さやか「はぁ・・・あたしたち・・・なんでこんなところまで来ちゃったかなぁ・・・」
まどか「うん・・・やっぱり、おとなしく地面の下に残ったほうがよかったのかな・・・」
さやか「それだけは無理っ!あんなとこで勝手にやりたくもない方に進路決められて・・・挙句の果てにゲノム相性がどうのこうので・・・」
さやか「将来は好きでもない人と結婚しろとか言われて・・・まどかは、あのまま耐えられたわけ・・・?」
まどか「・・・無理」
さやか「だよねぇ・・・」
まどか「うん・・・」
さやか「・・・」
まどか「・・・」
さやか「ぁぁぁああああああああああああ!!!!!!!!!!」ダッ!
まどか「さ、さやかちゃん!?」ビクッ
さやか「せっかく自由になれたのに、こんなとこで死ぬもんかぁーーー!!!砂漠のオアシスはどこだオラアアァァァ!!!」ズドドドドド...!
まどか「待ってよ、さやかちゃん!私・・・!そんなに・・・走る・・・"きりょく"・・・あぁ・・・」パタッ...
さやか「」バッタリ... ←まどかが喋ってる間に力尽きてた
まどか「・・・」
さやか「」
まどか「・・・さやかちゃ~ん?」ウツブセ...
さやか「」
まどか「さやかちゃぁ~ん!」ウツブセ...
さやか「あ~い?」ウツブセ...
まどか「私ね?もうダメかもしれない」
さやか「うん、あたしもダメだわ。コレ」
まどか「さやかちゃん・・・」
さやか「うん・・・」
まどか「大好きだよ・・・?」
さやか「あたしもぉ・・・愛してるからぁ・・・」
まどか「私の・・・最高の・・・ともだち・・・」
さやか「あたしの・・・ヨメ・・・」
ヒュゥゥゥゥゥ...バサァ...
――――――………
♪~「Here’s To You」 (Ennio Morricone & Joan Baez)...
ブロロロロ...ガタガタガタ...
バンダナの男「・・・」
メガネの男「ラジオが入ったね。もうすぐ目的地だ」
バンダナの男「ラジオの電波なんて、隣の国でも傍受できるだろう」
メガネの男「それは設備の整ったラジオ局の話だろう?ローカルが寄せ集めの機材で運営しているラジオ局が飛ばせる電波なんて、大したものじゃないよ」
バンダナの男「・・・」チラッ...
バンダナの男「ところで、後部座席の"荷物"はどうするつもりだ?燃費に悪いぞ」
メガネの男「かといって、砂漠の真ん中で倒れている女の子たちを放っておくわけにもいかないだろう?」
バンダナの男「・・・着ている物からして、Vault-Tecのシェルターに居た連中らしいな」
メガネの男「そう・・・そして、ここに一番近いVaultといえば――」
バンダナの男「Vault893・・・」
メガネの男「・・・どうだい?」
バンダナの男「フンッ・・・とんだ拾い物だ」
メガネの男「割に合う拾い物だよ」
バンダナの男「・・・」チラッ...
まどか「・・・」ムクッ...
まどか「・・・?」トローン...
まどか「ふにぃ・・・?」カシゲ...
バンダナの男「・・・運転を代わろう」
メガネの男「いや・・・気持ちだけもらっておく」
まどか「あれ・・・クルマ・・・?」
バンダナの男「はぁ・・・」ゴソゴソ...
まどか「あっ・・・?」ハッ...
バンダナの男「・・・」ポイッ!
まどか「わっ!?」キャッチ!
【ボトル入り飲料水】
まどか「・・・?」ウワメヅカイ...
バンダナの男「二人で分けろ。それしかない」
まどか「・・・!」パァァ...!
まどか「・・・」チラッ...
さやか「」
まどか「さやかちゃん・・・?さやかちゃん、」ユサユサ...
バンダナの男「・・・」ガサゴソ...パクッ...
メガネの男「タバコは貴重品じゃないのかい?」
バンダナの男「吸いたいときに吸えなきゃ、ただ草が詰まっただけの紙屑だ」キンッ、シュボッ...ジジジジ...
さやか「んぁ・・・?」キョロ...
まどか「大丈夫・・・?」
さやか「ここは・・・?なんか・・・揺れてる・・・?」トローン...
バンダナの男「・・・フゥ…」モクモク...
さやか「てか・・・誰?」キョトーン...
まどか「わかんない・・・でも、水くれたの・・・」スッ...
さやか「みず・・・?み、みず!水だぁーっ!!!」ヒャッハァー!
まどか「あ・・・あの?」
バンダナの男「フーッ…」
まどか「ありがとう・・・ございます・・・」モジモジ...
バンダナの男「・・・ああ」
さやか「・・・」キョトン...
さやか「・・・」ツンツン、
まどか「ふぇ?」
さやか「(なんかさ?あのおっさん、カッコよくない?ダンディーっていうかさ・・・!)」ヒソヒソ...
まどか「(う、うん・・・ちょっとね・・・///)」ヒソヒソ...
メガネの男「・・・だってさ」ニヤニヤ
バンダナの男「フン…」ホクソエミ...
ラジオ≪♪~The last and final... moment is yo――ザザザッ!ザーッ…ピキュゥウィィヨン…≫
メガネの男「・・・?」
ラジオ≪ザザッ!ピッ!バババババババババババババババッ!!!!!≫
バンダナの男「!」
メガネの男「発砲音・・・?電波が混線しているのか?」
バンダナの男「・・・ライフルでも重機関銃でもないな。車載用の機関砲か何かだろう」
ラジオ≪バンッ!ザザッ!ガシャッ――ザッ!ビービービービービービービー「メーデイ!メーデイ!」ザザッ!≫
ラジオ≪…♪~here's to you...Nicola and bart..≫
メガネの男「メーデイ・・・ヘリか?」
バンダナの男「そんなものを飛ばしている連中がいるとは・・・」
メガネの男「これを聞いいた限りじゃ、向こうはたった今撃墜されたみたいだね」
バンダナの男「ああ、気の毒にな・・・」ポイッ、
メガネの男「おい、ポイ捨てはダメだって」ムッ...
バンダナの男「クセはなかなか直らん」
まどか「さやかちゃん、もうちょっとだけ私にも・・・」ユビクワエ...
さやか「ん!」グビグビ...
さやか「ぷはぁーッ!!!生き返ったぁーッ!><」スッ...
まどか「あぁ・・・ホントにちょっとしかないや・・・」シュン...
さやか「まどか、最初にけっこう飲んだじゃーん。あたしだって飲み足りないんだからね」
まどか「う、うん・・・そうだよね・・・ごめん・・・」ショボーン...
メガネの男「・・・もうすぐ大きめの町に着く。そこにはきれいな水源があるらしいから、水は好きなだけ飲めると思うよ」
まどさや「わぁぁ・・・!」パァァァ...!
まどか「やったねさやかちゃん!やっとひとつ目の町だよ!水もあるって!」ハシャギ
さやか「うはぁwwwwやりましたねぇまどかさん!やっとまともなご飯と寝床にありつけるぅー!」ハシャギ
まどか「シャワーなんてあるかな・・・?髪の毛が砂でジャリジャリする・・・」
さやか「あー・・・Vaultのシャワーみたいなのはないんじゃないかな・・・?池で行水とかならできそうだけど・・・」ニガワライ...
まどか「えー・・・ぎ、行水って・・・誰かに見られちゃうよぉ・・・」
バンダナの男「・・・君らはVaultから這い出て来たのか?」
まどさや「・・・!」ビクッ...
バンダナの男「・・・」
さやか「あぁ・・・は、はい・・・ち、ちょっとその色々ありまして・・・」オロ...
バンダナの男「ほう・・・どういう事情かは察しかねるが・・・」
さやか「ああ~いやぁ・・・た、大したことじゃあwwな・・・ないんですけどね!」キョド...
バンダナの男「ふーん?」
さやか「う・・・うん・・・」ウツムキ...
まどか「・・・」シュン...
バンダナの男「まぁ、事情は兎も角・・・よくここまで無事でいられたものだ」
まどさや「えっ・・・?」
バンダナの男「一番近場のVaultからこの砂漠にたどり着くには、山峡にある打ち捨てられた軍の基地付近を通過しなければならなかったはずだ」
バンダナの男「あそこはならず者たちの溜まり場になっているそうだが・・・よく君たち二人だけで通過できたな」
まどか「え・・・そ、そんなところあったかな?」
さやか「いや・・・なかったと思うけど・・・」
バンダナの男「なに?・・・なら、君らはVault893の人間ではないのか?」
まどか「あ、はい・・・私たちのVaultは893とかじゃなくて・・・」
さやか「333ですけど・・・」
バンダナの男「・・・」
メガネの男「・・・」クイッ...
ドガッ!パンッ!パキーンッ!ヒュゥオンッ・・・!カンッ!
まどさや「うわぁ!?」
バンダナの男「クソッ!?銃撃だ!!車を止めろ!!!」シュコッ!ジャキッ!
メガネの男「うわわっ!?冗談はよしてくれ!!」ブレーキ!
ズゴゴゴ...!ブワサァァァァ...
バァンッ!ドガンッ!ドガンッ!ドガンッ!パァァァァン!!!フォォォォン...!カンッ!
バンダナの男「降りろ!降りろ降りろ!!」スチャッ、バゴーンッ!バゴーンッ!
まどか「は、はいぃ!」アタフタ!
さやか「ひえぇ・・・なんなんだよもぉ~!」アタフタ...
メガネの男「タイヤの陰に隠れて!」
バンダナの男「オタコン!前に古い武器庫で拾ったカービンはどうした!?」バゴーンッ!
メガネの男「武器はぜんぶジープの荷台だよ!今はとても手が届かない!!」
レイダーA「ヒャッハァーwwwwお前は死肉の塊だあああああああああ!!!!!!!!」ドガガガガガガガガガガガガ――ガキンッ!!
レイダーA「ああクソッ!?このポンコツ野郎!」カチッ、カチッ...ガチャガチャ!
バンダナの男「・・・!」スチャッ...バゴーンッ!
レイダーA「ヒッ――」ビシッ! チャリーン♪
レイダーB「畜生!仲間がやられた!」
レイダーC「や・・・野郎、あの距離から拳銃で頭をぶち抜きやがったぞ・・・!?」ゾクッ...
まどか「ひぃぃぃ・・・さ、さやかちゃんっ・・・い、今・・・!」ギュムッ...!
さやか「ダメダメっ!見るな見るなっ・・・!」ギュゥゥ...!
バンダナの男「今だ、オタコン!荷台からカービンを取るんだ!!」
メガネの男「え!?ほ、本当に大丈夫なんだろうね?」
バンダナの男「援護する!早くしろ!」バゴーンッ!バゴーンッ!
メガネの男「あぁ、もぅ!たまに無茶言えば、これだよ!!」ガサゴソ...
メガネの男「えーと・・・!どこだ、どこだ、どこだ・・・!?」ガサゴソ...
バンダナの男「急げ!」バゴーンッ!カチャッ、ジャコッ...ジャキーンッ!バゴーンッ!
メガネの男「・・・あった!スネーク!受け取ってくれ!」ポイッ!
バンダナの男「!」キャッチ!ジャキーンッ!スチャッ...ズターンッ!ズターンッ!ズターンッ!
レイダーB「ぐあっ!?うがっ・・・ぐぇぁああああ!!!」 チャリーン♪
レイダーC「なんてこった・・・!?野郎狂ってやがるぜ!」サーッ...
バンダナの男「・・・」スチャ...
レイダーC「し・・・死にたくねぇ!!」ダッ!
バンダナの男「・・・!」
メガネの男「・・・終わった?」
バンダナの男「いや・・・一人逃げた」スタ...
メガネの男「・・・」スタ...
まどさや「・・・?」ヒョコッ... ←頭だけ出して様子を見ている
レイダーC「望みが絶たれた!」スタコラサッサ...
メガネの男「・・・逃がすのかい?」
バンダナの男「弾の無駄だ」チャッ...
メガネの男「そうだね。いい判断だと思うよ」ニッ
さやか「ね、ねぇ・・・?」
男たち「!」チラッ...
さやか「今の・・・なんなの・・・?」
メガネの男「ああ?あれはレイダー・・・追いはぎ集団みたいな連中さ」
バンダナの男「・・・君たちはレイダーを知らないのか?・・・今まで一度も奴らと会わなかったのか?」
さやか「ていうかそもそも・・・そ、それ・・・ホンモノ見るのも初めてだし・・・」ユビサシ...
バンダナの男「・・・銃も?」シワヨセ...
さやか「う、うん・・・ねぇ?」チラッ...
まどか「うん・・・」コクッ...
バンダナの男「Vaultは非武装なのか?」
まどさや「?」キョトン...
バンダナの男「ハァ・・・そうだな。例えば、守衛が腰に拳銃をぶらさげてはいないのか?」
さやか「守衛って?」
まどか「オフィサー・ヨシダさんとかのことかな?」
さやか「ああ!ヨシダのおっさんなら、スーツのベルトに色々ぶらさげてた!」
まどか「黒いポーチとか・・・中身はよくわかんないけど・・・」
バンダナの男「なるほど・・・やはり守衛は武装しているか・・・」
メガネの男「・・・プランに変更はなさそうだね」
バンダナの男「問題じゃない。予定通りだ」
まどさや「?」キョトン...
メガネの男「・・・さ!もう行こう。こんなところで立ち往生していると、また別のレイダーたちが来るかもしれない」
バンダナの男「車の大事なところにはほとんど被弾しなかったな。運が良い。さあ、一緒に街まで行くなら乗るんだ」
まどさや「あっ!は、はい!」
~ 砂漠地帯 水源都市 「ワセマ」 ~
【生い茂る木々や無数の水溜り】
まどさや「おぉぉ・・・」マジマジ...
警備兵「!」カチャ...
ブゥゥゥゥゥン...ズゴォォ...
警備兵「動くな!誰も車から降りるなよ?」キッ...
まどか「・・・」ビクッ...
さやか「・・・」スッ... ←まどかを軽く抱き寄せた
バンダナの男「…フーッ」 ←涼しい顔でタバコ吸ってる
メガネの男「水と食料の補給をさせてもらいたい。あと、少し休憩も」
警備兵「何者だ?砂漠を横断する目的は?」
バンダナの男「周遊観光に見えるか?このあたりに点在する軍の廃墟を漁ってるだけだ。面倒を起こすつもりはない」
警備兵「ふむ・・・いいだろう。あそこの検問所まで進め。車はそこで預かる」
メガネの男「どうも」
バタンバタンッ...
まどか「わぁぁ・・・!すごいね、さやかちゃん!」キョロ...
さやか「うんうん!まさに砂漠のオアシスって感じだねぇ♪」キョロキョロ...
メガネの男「意外と広いね。もっとこじんまりとしてるのかと思ってたけど・・・」クイッ...
バンダナの男「ジャングルといっても問題なさそうだ。少なくとも半径10Kmはこの環境だろう」
メガネの男「だけど、この辺りだって大戦中には核が落とされたはずだよ。なぜこの一帯だけ植物が死滅していないんだ・・・?」
バンダナの男「・・・線量計の反応も正常値だしな。奇妙なこともあるものだ」ピッピッ...
メガネの男「住人に話を聞けば何かわかるかもね。・・・で、あっちはどうする?」チラッ...
バンダナの男「・・・?」チラッ...
まどさや「キャピキャピ♪」 ←植物をいじってはしゃいでる
バンダナの男「・・・放っておけ。もう大した用もない」
メガネの男「生きているVaultについて色々聞けるかもしれないよ?」
バンダナの男「生憎、俺は警備システムと893にしか興味はないんでね。お前が趣味で聞きたいのなら飯でもおごってやれ」
メガネの男「じゃあ、今夜はみんなでディナーを食べに行こうか」
バンダナの男「いや、俺には構うな。子供の相手は苦手だ」
メガネの男「はぁ・・・照れ屋なんだから」
バンダナの男「トゥーシャイボーイさ」スタスタ...
(了)